富士登山日記
   7回目 2006年8月3日(木)〜4日(金)
    登山道:河口湖口登山道 下山道:河口湖口下山道 2日目:御中道〜大沢崩れ<往復>

★思い立ったが吉日

仕事に合間ができたので、ふと次回のトレーニングついでに富士山へ。平日で唐突だったので、今回は初めて単独で登った。前回押せなかった江戸屋と、新しい河口湖・吉田口の焼印を集めるため、河口湖口から登山することに。

2日夜22:30に自宅を出発、ゆったりと一般道を走って1:00ごろに富士吉田に到着。河口湖駅近くのセブンイレブンで金剛杖と食料を購入し、河口湖口5合目に向かう。スバルラインを走っていると、1合目付近の道端に動くものを発見、野生の鹿だった。更に4合目付近ではキツネ(?)ぽいのも2匹おり、けっこうスバルラインには野生動物が出ることを実感。

動物に注意しながら、2:00前に河口湖口5合目駐車場に到着。一番上の駐車場はほぼ満車で、数台空いてるだけだった。空を見ると満天の星空で、晴天を期待して車内泊をする。


★快晴

朝6:00に目覚めて青空を確認、多少肌寒い気温だった。支度・準備運動をして、高度計を2305mにセット、6:30に河口湖口5合目を出発(2305m・773hpa・19.1℃)。

歩いていると次第に暑くなってきて、すぐに汗が出てくる。6:42泉ヶ滝に着き、去年同様吉田口に向かい、6:50佐藤小屋に到着(2230m・781hpa・23.2℃)。新しくなった焼印を押してもらって7:00出発、すぐ上の星観荘に移動する。

ここは新しい焼印はなかったが、古い焼印を4つ押してもらえることに。更に限定金剛杖もあったが、すでに2本持っての登山なので帰りに立ち寄ることにした。もっている杖に1つ押して、残りは限定杖の方に押しといてもらうようにして、7:30星観荘を出発。

7:41経ヶ岳を通過(2290m・774hpa・17.7℃)、8:00に河口湖口と合流(2382m・765hpa・22.0℃)して、8:07穴小屋に到着(2419m・762hpa・23.6℃)。小休止をとって8:14出発、砂礫


雲一つ無い登山日和

のつづら折りを登っていくと、次第に下から雲が上がってくる。7合目花小屋に9:00到着すると、屋根の上には天気が悪くなってきたので、従業員の人が布団を取り込んでいるところだった。ここの焼印は去年と変わらなかったが、事前に井上小屋の主人に連絡して許可を得た井上小屋の焼印を押してもらう。


山頂から雲が発生


布団を取り込んでいる山小屋の従業員


鎌岩に突入


須走口8合目・江戸屋の前で一服

花小屋を9:17出発、9:20日の出館、9:27トモエ館、9:37鎌岩荘、9:45富士一館、9:56鳥居荘でそれぞれ焼印を押してもらい、ここで小休止。10:08出発(2836m・723hpa・26.8℃)して、8合目の東洋館に10:08、10:45太子館に到着(3003m・708hpa・24.0℃)したが、焼印は変わらないので押さずに15分休んで11:00出発。

11:05蓬莱館に到着。この山小屋で働いてる人が自分の帽子を見て、「ツール・ド・フランス好きなんですかと?」尋ねられる。まさかこんな所でサイクルスポーツ談話するとは思わなかった。10分休憩した後出発、亀岩を横目に30分ほどで白雲荘に到着。ここから焼印回収を含め、前回は通らなかった須走口8合目〜本8合目を歩くことに。

バイパスを通り、12:00須走口8合目江戸屋に到着。先月押せなかった焼印を押してもらい12:10出発、この辺りから自衛隊の人たちが大勢いた。明るい年配の方たちとも話しながら、20分登り富士山ホテル下部に到着、ここも去年から改装中でやっと押すことができた。この辺りですぐ下まで雲が迫ってきてたので出発、13:00に8合5勺御来光館に到着。この辺りで出会った親子と話をしながら13:40、9合目で最後の休憩をとって出発、雲に包まれつつも登山渋滞もなく14:15山頂・久須志神社に到着。



★お鉢廻り

遅めも昼食をとり山頂の天気もすっかり快晴になったので、サポーターとスパッツを装着して15:00お鉢廻りに出発。伊豆岳付近でTVクルーが何かやっているのを横目に、15:40浅間大社奥宮に到着(3720m・647hpa・13.2℃)。ここでもTVスタッフが何かやっていた。とりあえず神社に参拝して刻印を打ってもらう。偶然、70歳過ぎた方が高齢登山者記帳をしていたので見物させていただく。記帳をして御神酒を戴き、記念品を受け取っていた。御神酒を飲む時に使った杯は、厄落としに火口に投げ入れるか記念に持ち帰れるということなので、その方は記念に持ち帰っていた。

この時間だとすでに郵便局富士山頂館もやってはいないので、剣ヶ峰に向かおうと思ったら先ほどのTVスタッフが話しかけてきた。どうもみんなから水を分けてもらってるらしく、TVの企画で山頂で風呂を沸かすとか言ってたが、あいにくお茶しか持っていなかったので分けてあげることはできなかった。

急斜面の馬の背を越えて、16:00に7回目の登山で初めて剣ヶ峰に到達(3776m・640hpa・8.9℃)。雲海がとても素晴らしく、しばらくこの場所にたたずんでいた。奥のほうにも何かあるので行って見ると、ここにもTVクルーがアンテナをどこかに向けていた。その横の古びた鉄塔からの展望も素晴らしく、剣ヶ峰を出発したのは16:20。

大沢崩れの横を通過して下っていると、またTVクルーがいた。一体何をやっているのだろうか・・・。石の落書きを横目に16:45金明水に到着。急坂を上り、白山岳に向かおうかと思ったら、ロープが張ってあり入れない。17:00久須志神社に戻ってきて、人もずいぶん少なくなり山小屋では夕飯の準備を始めていた。星観荘にも寄らないといけないので、17:05下山開始(3720m・647hpa・9.6℃)。


山頂・富士浅間大社奥宮


三島岳ふもとから山頂を望む


観測所横の展望台からの雲海



★サポーター効果抜群

影富士を見ながら、17:30本8合目(3360m・676hpa・8.3℃)、17:41に8合目江戸屋に順調に到着。ここでトイレを済ませておこうかと思ったら改修中、仕方ないので下ることに。ブル道のつづら折をグングン下って行っても、膝が痛くなることがない。去年は8合目付近で痛くなったのに、結局下まで痛みはなかった。

19:00安全指導センターに到着(2390m・765hpa・15.0℃)。すっかり薄暗くなり星観荘についたときにはもう真っ暗で、頼んでいた杖を受け取り、しばらく主人と談話した。真っ暗になったお中道を進み、20:00河口湖口5合目に到着。すっかり店も閉店してる所が多く、仕方ないので車に戻って就寝し、あっという間に寝付いた。


下山途中の影富士


お中道に入り下山まであと少し


日の暮れた吉田口・経ヶ岳から


★大沢崩れ

4日7:30目が覚めて空は快晴、散歩がてらに店をぶらつく。小御岳茶屋で去年押せなかった焼印を押して、9:00に5合目を出発して御庭駐車場に向かう。9:25準備を整えて御庭駐車場を出発、途中同じく大沢崩れに向かう年配の夫婦と話しながら石畳の遊歩道を通って、9:46御庭山荘の分岐に到着。

御中道に入り、10:00『大沢崩れ入口』という標柱の前を通過、歩きやすい砂利道を歩いていくとなぜか工事車両が何台も止まってた。これはおかしいと思ったが、御中道と書いてある石の道しるべもあるので進んでみると、右に180度曲がっていくようになっている。確実に違うと確信し、戻って先ほどの夫婦が持っていたネットのプリントしたのを見せてもらうと、やっぱりその人も同じように間違えて戻っていると書いてあったので、『大沢崩れ入口』の標柱に再び戻った。


御庭の石畳遊歩道

すると先ほどは気づかなかったが、木の後ろに細い道があった。よほど気をつけないと広い道に行ってしまうほど分かりにくい所だ。少し歩きにくい溶岩流の道を歩いていくと、しだいに森の中に入ってく。10:30先ほどの工事車両の止まっているすぐ上に着く。上から見ると、先ほどの場所からでも上に上がれることが分かるが、下にいるときはよく分からなかった。


分かりにくい大沢崩れ入口

20分ほど歩いて開けた場所に到着、道標には滑沢と書いてある。次第に雲が出てくる。7分ほどで、また開けた場所仏石流しに到着。古びた木の橋を渡り、11:07一番沢に到着。ここを過ぎると一気に下っていき、11:33大沢休憩所に到着。途中から工事関係者が合流してここで昼食をとっていた。

とりあえず大沢崩れは左手坂を下ると書いてあるので行ってみたが、上は岩、下は雲で見通しが悪かったので元の休憩所に戻ることに。工事関係者の人から上のほうが見晴らしはいいと聞いていたので、夫婦の人たちと一緒に行った。ここがかなりの急斜面で100mほど登り、開けた場所に出る。見晴台というところで、壮大な大沢崩れを見ることができ、ほんの少しの時間でしたが山頂も顔を覗かせた。

大沢休憩所に戻り、12:30来た道を戻ることに。14:30御庭駐車場に到着、夫婦と別れて車に乗り河口湖に向かう。河口湖で食事をとり、休憩した後東京に帰った。


仲良くなった夫婦と行く御中道


大沢休憩所に到着


大沢崩れ



★7回目の富士登山を終えて

今回初めてソロで登山だったが、他の登山者の人と会話しながら登ったので、それなりに楽しい登山となった。それにしても日焼けした痕が痛い・・・。富士山で日焼けしたのは初めてだったから油断していた。次回から日焼け止めが必要だと思う。

いよいよ次は本番、田子ノ浦からの3776mにチャレンジ!!



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