★樹海の中の登山道
12回目となる富士登山は、麓から登山第4弾として精進口登山道を登ってきた。今回もバディはりょうわ君との2人で行ってきた。
日付が変わった0:50にりょうわ君と合流し、中央高速に乗って富士吉田に向かう。途中にコンビニに寄り、3:00ごろ河口湖駅前の有料駐車場に車を停め、車内で就寝。
朝8:00ごろに目が覚めて、少し表をぶらぶらとした。朝食を済ませ、準備を整えて、9:40始発のバスに乗るためターミナルに向かう。出発の時刻になってもバスは来ず、5分遅れてやってきた。途中、鳴沢でダンプがガス欠で立ち往生していて、そのせいで渋滞をしてて、10:01到着のはずが10:20に赤池バス停に到着。登山道口に向かい、10:35登山開始(913m)。 |
精進口登山道始点にて |
イメージ的に青木ヶ原樹海といえば薄気味悪く、登山道も荒れているのかと思いきや、道幅も広く、それなりに整備されて、歩きやすかったことが特徴的だっ
た。しばらく歩いていると、前方から2台の車がやってきた。どうやらパトロールの車らしく、挨拶を交わしてすれ違っていった。11:54県道富士宮鳴沢線に到着し、ここで休憩を取る(1104m・4.82km地点)。
12:10出発しようとしたら、前方から子供達と引率の方がやってきた。ヘルメットを被っていたので、富士風穴にでも入っていたのだろう。ゲートの横を通り、12:21富士風穴入口に到着(1113m・5.35km地点)。風穴の上まで行ったが、ヘルメットを持っていなかったので、そのまま登山道に引き返した。 |
樹海の中を進む |
県道富士宮鳴沢線 |
富士風穴 |
13:29舗装路に到着し、ここで休憩することに(1359m・8.92km地点)。先ほどの県道とは対照的に、こちらは車の往来はなく、ツーリングのバイクが1台通り過ぎただけだった。ここで弁当を食べていると、残りの水が1本半となり、微妙になっていることに気づく。13:50出発し、少し入った所の
右手に広場があったので覗いてみたら、ドラム缶の破片などが転がっていたので、位置的にもここが1合目の跡だったのだろうと推測。
登山道にはスズタケが目立ってきて、倒木も増えてきた。ふと、この光景に少し村山口登山道を思い出した。14:33、舗装路を越えて2合目に
到着すると(1535m・10.90km地点)、1人先客が休憩していた。ブライアンさんという方で、2回目の富士登山で精進口を登っているそうだ(初め
ての富士登山が雪中行軍というから驚き)。この辺で売店がないかと尋ねられ、どうやらブライアンさんも水分が残り少なかったようだ。その後も色々と雑談を
し、一緒に行こうということになった。 |
次第に倒木が多くなってきた |
2合目・山小屋跡 |
2合目・厩舎跡 |
14:54、3人で2合目を出発をした。道は歩きやすかったが、倒木が多くなってきた。15:23富士スバルラインの下をくぐり、3合目バス停留所に到着(1700m・12.58km地点)。5分ほど小休止していると、次から次へと登山バスがやってきて、「こんな所を登ってる」というような乗っている人たちの注目の的になっていた。
15:30富士スバルラインを出発し、再び登山道に入っていく。3合目手前でふと後ろを見てみると、ブライアンさんが脇に座り込んでいた。先に行ってくれということなので、心配でしたが3合目に向かう。15:45、3合目に到着したが(1785m・13.26km地点)、やっぱりブライアンさんが心配だったので、りょうわ君がペットボトル1本とブドウ糖を届けに戻った。 |
富士スバルライン高架橋 |
3合目バス停留所 |
3合目で撮らえたヒガラのヒナ |
16:08、ブライアンさんがあがってくることはなく、3合目を出発することにした。まだ、いざとなればバス停にエスケープできる所だと伝えてあるので、無理をせずに登ってほしいと思う。17:10、4合目・山小屋跡に到着(2060m・15.66km地点)。このあとの予定のこともあり、休憩せずに登り始める。そして17:57、森を抜けて5合目駐車場に到着した(2290m・17.42km地点)。 |
4合目・山小屋跡 |
もう少しで5合目駐車場 |
5合目到着 |
18:15臨時の登山バスに乗り、河口湖駅に向かう。19:00河口湖駅に到着、車に乗って温泉に向かう。すぐに5合目駐車場に向かわないと、下の方に駐車することになると思ったので、かるく汗を流して、コンビニで明日の食料を購入。すきやで夕食を食べた後、スバルラインを通って5合目に向かう。21:00ごろ、5合目1km手前で止められて、結局満車という事でここに駐車することになり、22:00仮眠した。 |
精進口登山道の所要時間:7時間17分 精進口登山道の歩行距離:17.42km 精進口登山道の移動速度:2.39km/h 精進口登山道の累積標高(+):1448m
精進口登山道の累積標高(-):60m |
★満天の星空
翌1:30起床して、準備を整えて2:00に出発した。距離1km、標高差50mを歩いて、2:20河口湖口5合目に到着し、2:30登山開始(2305m・1.07km地点)。時間が時間だけに登山客はまばらで、ハイシーズンとは思えないほど快適に歩いていく。空は小さな星まで見える快晴で、6合目・穴小屋で休憩している時にライトを消して空を見上げると、なんともいえない程の星空が広がっていた。
4:10、7合目・花小屋に到着(2690m・3.95km地点)、ご来光までまだ時間もあるので休まずに移動。4:40、もうじき時刻だと思い、富士一館の下で御来光を待つことにした(2805m・4.33km地点)。4:50御来光を迎え、富士一館に登るとそこにはスパイダーマンがいた。御来光記念に一緒に撮りたいという登山客が多く、すごい大人気だった。 |
花小屋通過 |
夜明け前 |
4:50、御来光 |
日が昇った後は、途中の山小屋の前で何度か休憩を取りながら登り、9:229合目・迎久須志神社に到着(3560m・6.81km地点)。脇のブル道に避けて休憩していたら、疲れと暖かい日差しによって、いつの間にか2人とも居眠りしまう。気が付けば9:57になっていたのですぐに出発した。さすがに、最後の胸突き八丁は少し並んでいて、10:23山頂・久須志神社に到着した(3710m・7.22km地点)。 |
7合目・鳥居荘 |
青い空と広がる雲海 |
9合目で休憩 |
★ついに靴が・・・
いつも山口屋で食事を食べていたので、今回は場所を変えてみて東京屋にしてみた。食休みをはさみ、11:00下山を開始。本8合目を過ぎた所で、突然右足
の靴底のゴムが一気に剥がれてしまった(3340m・8.64km地点)。こういうときにガムテープを常備持っておけばよかったと少し後悔。もうここまで
剥がれてしまったらどうしようもなかったので、かろうじてくっ付いていた踵の部分も剥がして、スポンジの状態で歩くことにした。下山するまで穴が開かない
ことを祈りながら、慎重に降りていった。 |
東京屋のハヤシライス |
延々と続く九十九折 |
ここを過ぎればあと少し・・・ |
14:09何とか九十九折を下りきり、6合目安全指導センターに戻ってきた(2385m・12.61km地点)。スポンジも思っていたほど破損せず、14:505合目登山口に到着(2385m・12.61km地点)。5合目ロータリー〜奥庭駐車場の無料シャトルバスがあったのだが、結構混んでいたので歩いて車に戻る。15:30車に乗り(2253m・15.32km地点)、下のほうの駐車場で仮眠をし、東京に帰った。 |
河口湖口(登り)の所要時間:8時間23分 河口湖口(登り)の歩行距離:7.22km 河口湖口(登り)の移動速度:0.86km/h 河口湖口(登り)の累積標高(+):1523m
河口湖口(登り)の累積標高(-):67m |
河口湖口の所要時間:13時間30分 河口湖口の歩行距離:15.32km 河口湖口の移動速度:1.13km/h 河口湖口の累積標高(+):1589m
河口湖口の累積標高(-):1589m |
2日間の所要時間:20時間47分 2日間の歩行距離:32.74km 2日間の移動速度:1.58km/h 2日間の累積標高(+):3037m
2日間の累積標高(-):1649m |
★12回目の富士登山を終えて
今回の登山で、2年間使っていた靴がついにお亡くなりになった。2006年の登山から使い始め、7回の富士登山(内4回は麓から)、甲州街道・谷村路、その他低山など総距離300kmほど歩いていれば、当然といえば当然の結果だと思う。安物でしたがそれなりに歩きやすく、これだけもったのだから十分満足のいくものだった。 |