富士登山日記
   16回目 2010年8月19日(木)〜20日(金)
    登山道:富士宮口登山道<夜間登山> 下山道:富士宮口下山道 御来光:山頂・三島岳

19日、暗いうちから家を出て伊豆へ観光に向かう。城ヶ崎海岸に行った後に、大室山をリフトで上がる。昔は登山道から登れたらしいが、今は荒れているらしい。山頂の大室山浅間神社は、浅間神社では珍しく磐長姫命を祀っている。20分ほどかけてお鉢をまわる。

その後は半島の真ん中を走り、三島・富士宮と神社巡りをして富士宮口へと向かう。途中、高鉢駐車場から村山口の岩屋不動の調査に向かう予定だったが、雲の中に入り雨も降ってきたので中止する。


伊豆の大室山に立ち寄る


山頂駅(左上)と浅間神社(右下)


お鉢廻り



15時00分、富士宮口新5合目に到着。運良く登山口から8台目の所に車を停められ、準備を整えて仮眠をする。21時00分起床し、21時40分、新5合目(2400m・771hPa・18.6℃)を出発する。

22時00分、新6合目・雲海荘(2490m)で焼印を押してもらう。23時35分、新7合目(2780m・731hPa・14.1℃)を出発しようとするとポツリと来る。降りが強くなりそうな気がしたので、雨支度をして再度出発。

日付が変わり0時20分、元祖7合目(3010m・710hPa・11.9℃)で休憩していると黒人さんに話しかけられる。英語は話せないが、トイレットと言っているので探してみるが、どこにも見当たらない。どうもここでは、立入禁止の柵の向こうにトイレがあるようだ。見張りもいないし、夜間はトイレは宿泊しか使えないかも。黒人さんも雰囲気で理解したのか、礼を言って仲間の所に戻った。

相変わらずの雨の中を進み、1時20分、8合目(3200m・693hPa・11.0℃)に到着。2時36分、まだ雲の中だが雨脚も弱まり、9合目(3400m・678hPa・10.1℃)に到着。9合目過ぎてしばらくいくと雲から抜けて、満天の星空と1週間前にピークは過ぎたがペルセウス座流星群に周りから歓声が上がる。

平日で麓の天気が悪いからか、胸突き八丁ではまったく混んでおらず、4時30分、山頂・奥宮(3715m・658hPa・6.0℃)に登頂!場所を一岳・三島岳(3740m)に移し、岩陰で風を避けて御来光を待つ。そして5時12分、あたり一面雲海の果てから御来光の瞬間が。


登山口のすぐそばに停められた


三島岳から見る御来光


人のいる所は東賽の河原



御来光を終え、三島岳を降りる。奥宮に寄り御朱印を頂いたら、久須志神社に向かうためお鉢廻りスタート。馬の背を登り、5時53分、二岳・剣ヶ峰(3776m)に登頂。剣ヶ峰は混雑しており、降りるときには記念写真撮るための行列も出来ていた。


一岳・三島岳(文殊ヶ岳)


馬の背を登る


二岳・剣ヶ峰

大沢崩れからも立派な影富士が眺められ、しばらくこの辺りから撮影をする。すると、白山岳の上に何人かいたので初めて向かってみる。6時50分、金明水を過ぎて白山岳の麓に到着。しばらく休憩してから登り始める。7時06分、三岳・白山岳(3756m)に到着。


大沢崩れからの影富士


三岳・白山岳(釈迦ヶ岳)


日本2番目の標高の三角点

建物に隠れてしまう剣ヶ峰と違い、360゜の大パノラマを楽しむ。頂上にいたのは1人の登山客と、3人の地質調査員だった。地質調査は山頂の測候所を活用している大学の、永久凍土のボーリング調査とのこと。ここで、せっかく3つの頂に順番に立ってきたので、せっかくだから本来のお『八』廻りをしてみようと思った。


白山岳からの大パノラマ、中央の高い所が剣ヶ峰(画像クリックで拡大)

白山岳から降りて、7時32分、四岳・久須志岳(3730m)に到着。その後、すぐ下の久須志神社で御朱印を頂く。山頂銀座でもやはり人は少なく、すんなり通り過ぎる。8時02分、五岳・朝日岳(3740m)に到着。


四岳・久須志岳(薬師ヶ岳)


久須志神社で御朱印を頂く


五岳・朝日岳(大日岳)

朝日岳から降り、次はいよいよ伊豆ヶ岳。ここは他の頂と違い登り口がはっきりしないピークで、北側は3mの垂直の壁、南側は狭く鋸のような岩場。登ろうと思えば、手も足も掛けられるので北側からでも登れるのだが、南側から登ることにした。通ってみて思ったが、やっぱり北側から行けばよかったかも?8時15分、六岳・伊豆ヶ岳(3750m)に到着。上には『天之御柱』と書かれた柱が立っていた。


六岳・伊豆ヶ岳 (観音岳)


七岳・成就ヶ岳(勢至ヶ岳)


八岳・浅間ヶ岳(駒ヶ岳)

石を落とさないように細心の注意を払って下り、8時27分、七岳・成就ヶ岳(3733m)へ。東賽の河原を抜けて、銀明水の前を通り、8時40分、八岳・浅間ヶ岳(3720m)に到着。降りて、奥宮に戻ってお八廻り終了。

下山の準備を整えて、9時15分、富士宮口(3715m・651hPa・9.2℃)から下山する。9合目過ぎると雲の中に入り、雨までは降らなかったが、視界は悪く、髪の毛などに水滴がつき、雫となって落ちる。13時00分ちょうど、新5合目に無事下山する。夕方からマイカー規制が始まるにもかかわらず、駐車場はガラガラ。着替えを終えて岐路に着く


下山開始


元祖7合目、雲の中で視界不良


新5合目に下山



ここ最近は麓からや御中道利用だったので、今回久しぶりに富士宮口新5合目からの往復登山だった。資料写真撮影のため富士宮口を下ったが、やはりかなりしんどいものがある。やはり富士宮口の下りは、宝永火口経由のプリンスルートが性に合う。来年は残った麓ルートのひとつ、御殿場口を新橋浅間神社から登ろうと思う。

※追記
この後世界文化遺産登録に向けて、かねてより曖昧だった山頂の名称が変更されました。ここでは当時の名称で記載しています。



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