17:00、この日の仕事を終えて、近くの高速に乗って直接富士山へ向かう。18:15、高速を降りて富士山北麓駐車場に到着、結構な数の車が停まっていて上の方は混んでいそうだ。身なりを整えてバス停に移動し、19:00発のバスに乗り、出発と同事にすぐに仮眠をとる。19:40、5合目に到着して、休憩所にてもう少し仮眠をとる。
20:50、トイレを済まして登山口に向かうと、自販機には懐かしのメローイエローのパッケージがあるではないか。何度か復活しているのは知ってはいたけど、ここでお目にかかるとは思わなかった(後で調べたところ、あちこちの自販機で販売されてたり、amazon等でも買えるようだ)。 |
富士山北麓駐車場からの富士山 |
5合目に到着 |
懐かしのメローイエロー |
総合管理センターにて保安協力金を払い、登山を開始する。風は殆んどなく、半袖で気持ちよく進んでいく。泉ヶ瀧分岐で、先行している外人グループが佐藤小屋の方に下って行ったので、呼び止めてルートを教えてあげる。
今日は登山渋滞にハマりそうだから、時間帯をずらすためにいつもよりも更にゆっくりと登っていく。21:20、6合目安全指導センターに到着して小休止をとる。22:35、7合目花小屋に到着、今年は焼印は変わっていなかった。この先も毎年のごとく変わった所だけ押してもらいながら登っていくと、鳥居荘の手前から登山渋滞が発生し始めた。
23:51、東洋館に到着して、ここで大きめの休憩をとることにした。30分後、着いた時には登り口から渋滞していた登山道もすっかりガラガラになっていた。特に混む様子もなく、0:57、8合目太子館に到着。次の蓬莱館と去年と焼印は変わらず、上の白雲荘に向かう。
おととしからずっと押せなかったひょうたん型の焼印だが、おととしは壊れていて押せず、去年も壊れていて新しいのが届くのが次の日、今年こそはと思って突撃かけるも撃沈、昨日壊れたとの事。よっぽど縁がないのか、ここまで来るとホントにあるのかとも思ってしまう。毎年、結構早い時期に来ているんだけどなぁ・・・。 |
鳥居荘の手前から渋滞が発生 |
7合目・東洋館でしばらく休憩 |
8合目・元祖室で干支焼印2周目 |
2:07、元祖室に到着。去年コンプリートした干支の焼印も2周目に入った。2:41、すんなりと本8合目に到着。この先はまた混んでいたので、ここで休憩をとることにした。それなりに風も出てきたので、カップきつねうどんを頼み暖をとる。3:32、再出発。
渋滞には巻き込まれずに8合5勺で焼印を押してもらい、歩みを進める。空は次第に青く変わっていく。4:41、今年は9合目鳥居下で御来光を拝む。
4:58、9合目裏から登山渋滞が始まる。のんびりと登っていくが、9合目から8割ほど進んだ辺りで眠気が襲ってきたので、仕方なく端に寄り仮眠をとる。30分ほど眠ったのだろうか、6:22、再起動して登り始める。6:31、24回目の登頂! |
9合目下で御来光 |
山頂への渋滞 |
24回目の登頂! |
シーズン前に須走口5合目に訪れた時に、東京屋が店を閉めたと聞いてはいたが、実際に開いていないのを見ると寂しいものがある。
山頂は風はあるがそれほど寒くはなく、装備を整えてお鉢を時計回りに進む。7:37、富士浅間大社奥宮に到着。今年は「頂上 登拝記念」の御朱印を押して戴こうと思ったら、今年から新しい御朱印があるとの事なのでそれを押して戴く。(帰ってから調べたら久須志神社もあったようだ)
7:50、富士宮口から下山開始。気温も上がってだんだん暑くなってきたので、9合目で半袖になる。9:23、去年焼印が新しくなった8合目池田館に到着。 |
奥宮で新たな御朱印を押して戴く |
霊峯登拝 富士山頂 國鎮無上嶽 浅間大社奥宮 |
迎久須志神社と御来光 |
御殿場口に移動し、10:07、わらじ館に到着。今年は新しい焼き印はないが、柱に押してあった古い焼き印を撮影。御殿場口からの御中道情報を聞き、10:32、日ノ出館下の分岐を登山道へ下っていく。
次第にガスが出てきて、御中道に入るか、そのまま御殿場口を下るか迷う。10:52、6合目を通過してさらに下る。避難小屋跡地を通り過ぎ、11:09、御中道分岐と思われる場所に到着。わらじ館の情報でわかってはいたが、分岐入口には踏み跡がなく、注意して目印のペンキ石を探さなければ完全に見落とすだろう。
取りあえず視界は広いので、怪しくなったら引き返すのを前提に探索してみることにした。入口は踏み跡はなかったが、大きな岩を通り過ぎるとうっすらと踏み跡が現れた。しかし、踏み固められているわけではないので、歩きにくいことこの上ない。ペンキ石は細かく設置されているので見失わずに進む。
大岩を過ぎると、御殿場口はすぐに見えなくなった。代わりに遠くに人造物が見えてきた。近づいてみると何かの小屋後のようだ。冬季登山の時に使用していた小屋なのかな? |
御中道分岐 |
「→スバシリ」 |
冬季登山の小屋の跡? |
11:25、第3の沢に到着。ここはわらじ館でも情報を戴いた所で、大きく抉れて崩れやすい場所であった。ヤマレコでは山頂側に巻いているようだが、視界が少し悪くなっているのと、上流の崩れ方を見ると、下流の方が安全に渡れそうな箇所があったので、あえて下流に巻いた。渡った後の登りはきつかったが、沢は安全に渡れたので良しとしよう。
11:40、第2の沢・成就ヶ沢(不浄流し?)に到着。こちらはさっきの沢と違い、踏み跡を辿れば難なく超えることができた。
11:53、幻の滝の源流である第1の沢・不浄流しに到着。こちらはしっかりとした岩場でとても歩きやすかった。どうも富士山には最低でも4つ以上は不浄流しと呼ばれる(呼ばれた)沢があるらしい。ここと先ほどの成就ヶ沢、須走口を越えた先にある滑沢と滝沢、吉田口登山道手前にある沢もそうらしい。滑沢もたくさんあるから、八百八沢と呼ばれるだけあって、名称もカブってしまうんだろう。 |
崩れやすそうな第3の沢 |
広大な第2の沢・成就ヶ沢 |
幻の滝の源流、第1の沢・不浄流し |
小さな涸沢をいくつも渡り、12:02、稜線を越えると遠くに瀬戸館が見え始めてテンションが上がる。そして手前に道も見え、下山者が1人下っていた。道を越え、稜線を越えると、また多くの下山者が下りている道が見えてきた。さっきのはブル道で、こっちが砂走りだった。
問題はここからだ。稜線の上から見るが、目印のペンキ石が見当たらない。踏み跡も見当たらず、取りあえず全体を俯瞰して、進むべきルートを探してみると、かろうじて先の方で踏み跡らしき場所が見えた。それを辿り、入り口の方を探索すると、それらしい場所を見つけた。下って砂走りを横断してみると、正解だった。 |
ようやく遠くに瀬戸館が見え始めた |
須走のブル道を越える |
砂走り手前でルート探索中 |
ブル道が見えたころから、あんなにたくさんあったペンキ石があまり見られなくなって、踏み跡だけを頼りに進んでいくが、油断するとすぐに見失い、立ち位置が上下にずれている事が何度か起きた。昔は砂走りと登山道を繋ぐ連絡通路として地図にも載っていたのだが、今ではその面影はなかった。
砂礫の斜面を横断していくと、灌木の生えている岩場にたどり着いた。狭いがひとり分の道を進み、12:35、須走口登山道に合流し、本6合目瀬戸館に到着!
ここで昼食をとって、通った道を振り返る。この御殿場口〜須走口コースはかなりしんどいものがあった。崩れやすい、道とは言えない道。うっすらとした踏み跡しかない道。危険な沢。ガスの出やすい環境等々。先人たちの情報とルートファインディングができないと、本当に危険な道だと思う。正直なところ、個人で歩くのはこれっきりでいいやと思う。 |
踏み跡が見えにくく、探索しながら進む |
灌木地帯に突入 |
須走口本6合目・瀬戸館に到着 |
12:52、瀬戸館を出発。御中道に入り、広めの道を快適に進む。すぐに東口胎内神社に到着。正直ここまでは、今までの御中道に比べたら、この先は難度は低いだろうと思っていた時期が自分にもありました。
この胎内神社から先の道は、道幅も狭く、枝の背が低い、微妙に藪漕ぎに近い道だった。いや、藪漕ぎ自体は他のルートでもやったから別にいいんだけど、ひとたび枝に少しでも触れると、無数に体に集まってくる小さな羽虫が非常にうざかった。始めは身を小さくして、枝になるべく当たらない様に進み、ついた虫は掃っていたが、だんだん終わりの見えない攻撃に嫌気がさし、マスクをして一気に駆け足で突っ切ることにした。 |
東口胎内神社 |
東口胎内神社から先は背が低く幅の狭い樹木の道 |
藪漕ぎするたびに無数の羽虫に襲われる |
13:03、背の低い森林地帯に加え、急激な下りになっている所も駆け降りる。横に生えている木も潜り抜けていく。そうして、羽虫と戯れること15分、ようやく視界の開けた場所にたどり着いた。すぐさまリュックをおろし、上着を脱いで、体中と荷物に纏わりついた羽虫をはたき落とした。
たった15分の区間だけど、瀬戸館までの御中道よりこっちの方が嫌だった。ここは夏に通る場所じゃないな。 |
背の低い森林地帯でリュックに枝が当たる |
倒木よりもたちが悪い横に生えてる木 |
ようやく視界の開けた場所に出た |
多くの涸沢と砂礫の道を進み、13:32、吉田口下山道の獅子岩に到着。いつもここを通るたびに、どの辺が獅子なのかと思っていたが、この位離れていると、確かに獅子に見えないことはない。
13:54、6合目安全指導センターを通過。途中、吉田大沢の所でツアー団体客が何か騒いでいるから何かと思ったら、上の方に鹿が3頭いた。
そして、14:31、無事にスバルライン5合目に帰還、メローイエローで乾杯! |
吉田口下山道・獅子岩に到着
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吉田大沢で鹿を撮影
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メローイエローで乾杯!
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