富士宮口〜御殿場口 8合目連絡通路
    
 
    

たまにYahoo知恵袋などの質問サイトで、『8合目付近で富士宮口と御殿場口を結ぶコースは通れるのですか?』という質問を見かけます。

確かにこのルートは、同じく富士宮口と御殿場口を結ぶプリンスルート(富士宮口新6合目〜宝永第1火口〜御殿場口走り6合目)に比べると、遥かに短い距離で行き来することが出来ます。しかし、このルートは富士宮口と御殿場口とでは見解が違っています


8合目連絡通路(オレンジ線)


御殿場口側の連絡通路入口


富士宮口8合目


■富士山表富士宮口登山組合

八合目山室前には「立入禁止区域」があります。たいへん危険ですので、絶対に入らないでください。



■御殿場口山小屋HP

富士宮口登山道八合目から御殿場口登山道ルート利用は例年どおり八合目新トイレより通行ください。富士宮登山
組合のホームページ案内の中で立ち入り禁止区域はトイレ利用者等で混雑する場所です。速やかに通り抜けてい
ただきますようご協力お願いします。



というように、御殿場口側には通行止めの標識はなく、富士宮口側には通行止めの標識がありました。御殿場口からは行けるが、富士宮口からは通れない一方通行状態。今は無くなっていましたが、以前は御殿場口側の入口に富士宮口への案内板もありました。

危険と言うのならば、双方ともに進入禁止にして、通れなくしないとまったく意味がないと思うのですが・・・。しかし、実際に歩いたことのある人ならば分かると思いますが、一般の登山ルートの中には、ここより危険な場所がいくらでもあります。

ここで、問題になるのは管理体制の所在についてです。先日、この件について静岡県に問い合わせた所、文化・観光部政策課からこのような返答が送られてきました。


■静岡県 文化・観光部政策課

富士山の登山道には、山頂を目指す登山道が4ルートあり、ほかに御中道、お鉢めぐりなど様々ありますが、管理者が明確になっているものとそうでないものとがあります。
このうち、環境省、山梨県、静岡県、市町、管理運営協議会などが、それぞれ登山道の管理者になり、管理体制がとられているものについて、富士山では案内標識の整備をし、統一マップを製作するなどして、コースのご案内をしております。
お問い合わせのコースについては、当方でも把握しておりますが、管理体制が明確でなく、地図によっては案内がなかったりしていることから、県としては御案内しておりません。
富士宮ルートと御殿場ルート間を移動するコースについては、御殿場市商工観光課や御殿場市観光協会がおすすめする「プリンスルート」も人気があります。



どこが管理しているか分からないということで、いわばバリエーションルートのようなものと思います。管理する所があれば正式に、プリンスルートの様に気兼ねなく通行できる日が来るかもしれません。連絡通路の内、58%は御殿場市、29%は富士市、13%が富士宮市の行政区域を通っているのだから、いっそのこと御殿場市が管理してしまえばよいのでは・・・。いずれ、色々な登山プランが立てられるように、管理者が現れることを望みます。



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