和製グランドキャニオンルートは、須走口馬返しから小富士に向かう距離2.78km、標高差562mのルートです。須走口5合目〜小富士は観光客が多いですが、この先和製グランドキャニオンに向かうルートは、ほとんど人はいませんでした。
ここでは途中に砂走りのような登りにくい区間や、二俣上の沢床の登り口が分りにくい場所があるので、下りのルートとして紹介させていただきます。 |
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小富士の石祠(1970m)から東を向くと、森林を挟んで2方向に分かれます。左(北東)の広々としたほうは小富士林道に向かう道で、吉田口の滝沢林道につながっています。和製グランドキャニオンには右の方へ下り、森の中へ向かっていきます。 |
小富士(1970m) |
小富士の分岐 |
森林の中へ(1935m) |
森林の入口には看板『車両進入禁止』(0.17km・1935m)があり、150m程歩くと森を抜けます。抜けた少し先に、石が積み重なっている所があるので、それを目標として向かうとそこには三角点(0.41km・1905m)が設置してあります。 |
森林入口にある『車両進入禁止』の看板 |
森林出口 |
三角点(1905.6m) |
ここから右の尾根を下っていくことになりますが、目印は石に塗られた白いペンキだけです。広々とした斜面なので、見失わないように下っていきます。砂走りのような斜面を700mほど進むと、森があるので沿うように右へ下っていきます。すると森に入る小道(1.23km・1685m)があるので入っていきます。 |
ルートを示す唯一の目印 |
広大に広がる斜面、道迷いに注意! |
森林手前を右に降りていく |
300m進むといったん森を抜け、右側が崩れやすそうな急な斜面になっています。近寄らないように注意を払いながら少し進むと、左へ森の中に入る道があります。森の中では踏み跡をたどって行きます。途中、木の皮が剥れている所がいくつかあり、鹿の食害によるものと思われます。 |
森の中に入る |
右側は急な斜面につき、滑落注意!! |
森の中は人一人分の道 |
7〜8分下っていくとスズタケが覆い茂っている区間があり、それを抜けて少し行くと、沢に下りてその中を進んで行きます。沢の中は整備の手が入ってなく、枝や倒木が行く手を遮っています。崩落した跡もあり、危険な場所です。この沢を抜けると二俣状の沢床(2.13km・1485m)に到着し、目の前には和製グランドキャニオンが現れます。 |
スズタケが覆い茂ってくる |
沢に下りると倒木が行く手をさえぎる、崩落注意! |
和製グランドキャニオン |
二俣状の沢床から少し上流(山側)に向かうと、杭にロープが張ってあります。本来はこっちが正式なルートだったと思われますが、崩落のせいか登りにくくなっているのが窺えます。馬返しに向かう方も崩れていて登りにくくなっていますが、ロープと杭を目印に左岸に登ります。
左岸に登った後は、ロープが張っているので沢沿いに進んでいくと、左にカーブをして沢から離れていきます。50mほど進むと、沢に下る場所があり、ここが旧須走口登山道(2.75km・1410m)との交差点となります。左に下れば馬返しに、直進するとふじあざみラインに出て、その入口には標識『グランドキャニオン』(2.78km・1410m)が建っています。 |
二俣状の沢床から上がる道
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森の中で群生しているイノデ
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馬返し
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