難度:
★
■スバルライン口ルートの概要
元は
精進口ルート
や
船津口ルート
の通り道として、
スバルライン口5合目
を通り、
吉田口ルート
に向かいました。
3000年前ごろ、今の富士山が形成される以前は
小御岳
(標高2350m)という山がありました。その後、幾度も噴火繰り返して小御岳はほぼ埋もれ、今の富士山が形成されました。その際に、小御岳山頂付近が他の登山道に比べて平坦な土地ができました。この平地に建物や駐車場ができて、今のスバルライン口5合目になりました。
昭和39年に
東海道新幹線
が開通して、静岡側に登山者が流れるのを阻止するために、
富士スバルライン
が開通してバスや車で5合目まで行けるようにしました。そして、それまで主流だった吉田口登山道に変わって北側のメインルートになり、吉田口は衰退していき、山頂まで
河口湖
口登山道と呼ばれるようになりました。
昔は
吉田大沢
に砂走りがありましたが、昭和55年に大規模な落石事故が発生し、
死者12人重軽傷者31人
出す事故が起き、その後燕沢のブルドーザー道を利用した
下山道
と、6合目に
安全指導センター
が設置されました。
世界文化遺産に向けて動いていた平成21年に、乱立していた案内標識を統一し、この辺りから
河口湖口
から
スバルライン口
と名称が変更されました。名称変更の理由の一つとして、カタカナ表記にして下山時に間違って吉田口に向かう、道間違いを防ぐ為とも言われています。
毎年7月第4金曜日には、吉田口を使って
富士山登山競争
が行なわれます。
5合目・小御岳神社から見る秋の富士山
富士山登山競争
山頂・久須志神社
■
スバルライン
口ルートへのアクセス方法
富士急行線
:
河口湖駅→
富士急行バス
:
約50分
中央自動車道
:
河口湖IC
→
富士スバルライン
(有料)経由:約30km
5合目駐車場
:200台(無料)
※注意
毎年、
富士スバルライン
は
7月10日〜9月10日ごろの2ヶ月間は
マイカー規制
が行われます
。この時期は
富士北麓公園
(無料)
富士吉田IC東側に新設された
富士山パーキング
(規制期間1台1000円)に駐車して、シャトルバス(有料)で5合目に行くことになります。
5合目駐車場
■
スバルライン
口ルート解説
スバルライン口ルートは、標高2305mから山頂まで標高差約1400m、約6.5kmの道程を歩きます。
富士スバルライン
の終点のスバルライン口5合目が始点となります。
6合目で
吉田口
、本8合目で
須走口
と合流し、山頂『
久須志神社
』を目指して登る登山道です。元は吉田口に合流することから
吉田口
・
北口
とも呼ばれています。
山小屋が多く、道も整備されてるので初心者向けの登山道といえます。登山道の標識は
黄色
で表示されています。
★長所
・首都圏からのアクセスが容易
・山小屋が多く収容数が多いため、宿泊向きコース。
・6合目から山頂まで登山道と下山道が別。
・7合目まで道が広い。
・5合目〜7合目間、獅子岩〜5合目間の区間を馬に乗ることが出来る。(有料)
★短所
・ツアー客も多く、途中から須走口と合流するため、大渋滞に巻き込まれることがある。
・8合目の江戸屋を過ぎると、延々と下山道が続き休憩所がなく、2時間程下らないとトイレがない。
・お馬さんの馬糞が転がっている。
馬に乗って登れるサービスもある