御中道
   須走口〜スバルライン口(平成御中道)
※注意事項(必ず読んで下さい)

・このルートは管理体制が明確になっていない、いわゆる正規ルートではない道です。
・御中道の標識はありますが、基本的には立入禁止区域です。
・道は細く、獣道による道間違いや、滑落の危険のある箇所があります。
・特に雨天や夜間の通行は控えましょう
遭難する可能性のある所なので、初心者や登山経験の少ない人の登山はやめましょう
・もしそれでも行きたいという方は、すべて自己責任の上で行なってください。この情報に基づいて行動して事故や損害が起きても、当サイトでは責任を負いかねる事ご了解願います

※「あっぱれ!富士登山」のみんなの登山記2010-50に貴重な体験談が投稿されています。ここの解説ページを見る前に、そちらもご覧ください。このルートは、一歩間違えば危険な道に変わります。

本来、御中道は時計回りが本式ですが、吉田口からの入口は案内標識もなく、少々分かりにくいので須走口から解説します。

元々の御中道は、吉田口下山道・獅子岩の所から、須走口本6合目・瀬戸館を結んでいましたが、現在では途中で崩落しているため通行不能だそうです。

ルートMAP@

ルートMAPA

ルート断面図



平成御中道の入口は、須走口新6合目・長田山荘(2420m)のすぐ先にあります。立入禁止区域なので、山小屋の人に一声掛けてから入るといいでしょう。

登山道入口の右手にロープが張ってあり、その中に御中道の標識があります。平成御中道は、右の下る広い道(青)ではなく、左の狭い上がる道(赤)を進みます。


須走口新6合目・長田山荘(2420m)


須走口・平成御中道入口


ペンキの塗ってある石が目印

道は人一人分の細い道で、所々獣道が枝分かれしているので、ペンキが塗ってある石を目印に進みます。7月中旬〜8月上旬には、途中に石楠花<しゃくなげ>の花が咲いています。

道は下り坂で、入口から750m進むと滑沢(2375m・0.75km)に到着します。滑沢は、文字通り溶岩流で出来た滑らかな沢で、足の掛かりがなく急傾斜なので、足元には十分注意して渡ります。


平成御中道は人一人分の細い道


石楠花<しゃくなげ>の花が咲く


滑沢(2375m)

滑沢から260m進むと、滝沢(2365m・1.01km)があります。こちらは足の掛ける場所がありますが、急傾斜なので十分に注意してください。

滝沢を過ぎると木が低くなり、視界が開ける場所にでます。その先にがあり、岩には「→YOSIDA」とペンキで書かれています。


滝沢(2365m)


木が低くなり、視界が開ける


沢の岩に「→YOSIDA」

沢から20mほどで森を抜け、広い砂礫地帯に出ます。距離200m・標高差35mの砂礫を登ると、再び森の中に入ります。森の中を200m進むと、吉田口への案内標識(2410m・1.46km)があります。


森から抜け、砂礫地帯に


森に入る


吉田口への案内標識(2410m)

標識のすぐ先で森を抜け、燕<ツバクロ>沢の砂礫地帯に出ます。燕沢は距離400m・標高差15mの砂礫を登り、上を見上げると下山道の落石シェルターや、登山道の山小屋が見えます。燕沢の終点には岩場(2422m・1.83km)があります。


燕<ツバクロ>沢(2410〜2425m)


上を見上げると吉田口が見える


岩場を越える

岩場の先にはがあり、越えて森の中に入ります。森を110m進むと、20mほどの砂礫地帯を横断します。森に入って120mほど進むと、不浄流し?(2415m・2.12km)があります。


沢を越えて森に入る


砂礫地帯、すぐ上に吉田口下山道


不浄流し?(2415m)

40m進むと森を抜け、また砂礫地帯に出ます。260mほど砂礫を進むと、吉田口6合目・富士山安全指導センター(2490m・2.42km)に出ます。

合流する直前は石がゴロゴロして、踏み跡がありません。吉田口の方から入る場合は、河口湖5合目からの御中道から、吉田口を横断して真っ直ぐ進みます。


森を抜け、砂礫地帯



6合目・富士山安全指導センター


吉田口からの平成御中道入口(2490m)

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