登山計画を立ててみよう

    

■ルート選択

まずは、どこから登り始めるのかを決めましょう。

現在は5合目まで車で行き、そこから登り始めるのが一般的です。5合目から登れるのは4つのルート、富士宮口河口湖口須走口御殿場口があります。ふもとから登る場合はこの延長上から登ることになり、現在登ることができるのを確認しているルートは、表口村山口須山口精進口吉田口それから須走口御殿場口(5合目以下)です。

それぞれのルートの詳細については各ページに書いていますが、それぞれのルートの難易度とポイントは以下のとおりです。

登山道
難度
特徴
富士宮口
・最も高いスタート地点と、山頂までの最短ルート。
・距離が短い分、急坂に注意。
・登下山道が一緒なので、狭いところでは譲り合い精神で。
河口湖口
・整備具合、山小屋の多さから初心者向き。
・子供連れはこのルートのほうがいいかも。
・ツアーの団体が多いので混みやすい。
須走口
・メジャーな登り口の中では標高差が多めなので、日帰りは出発時間に注意。
・8合目で河口湖口と合流するので混雑に注意。
御殿場口
★★
・5合目から登れる中では標高1500mから登る最長ルート。
・中盤は砂礫の急坂が多い。
表口
★★★
・富士山スカイラインを登るので迷うことはないが、距離が長く1日で登るのは 困難の上、アスファルトなので疲労が蓄積しやすい。
車もスピード出して走っているので危険。
カケスバタ口
(大宮口新道)
現在調査中。古地図のみ入手。地元の情報では登山道が現存するとのこと。
情報知ってる人がいたら教えてください。
村山口
★★★★
・地元の人たちによる整備されてきてるが、夏草がすぐ伸びて迷いやすいので注意力が必要。
須山口
★★★
・富士山では唯一の登山歩道。
・道は整備されていて、登山道標識もある。
精進口
★★★
・樹海の中を通る距離の長いルート。
・登山道は整備されており、分岐も少なめ。
船津口
★★★
(★★★★★)
・精進口3合目経由で向かうのであれば、登山バスも走っていたので道幅も広く、迷うことはない。(★★★)
・富士スバルラインから精進口4合目に向かう古道ルートは、途中までは道幅も広く、人の手も入っているが、広場の分岐から道がわかりにくくなる。藪漕ぎや、人一人分の道幅になり、途中でルートを見失いがち。現在調査中、1870m付近までは確認済み。(★★★★★)
吉田口
★★★
・大規模の整備がされており、ふもとから登るルートの中では1番登りやすい。
・中ノ茶屋までの車道は、猛スピードの車に注意
須走口
(麓〜5合目)
★★
(★★★★)
・ふじあざみラインを登るだけなら、車に気をつければ問題なし(★★)
・馬返しから旧登山道に入る場合は、全く整備の手が入っていない上、きのことか取りに来る人たちの踏み跡が混ざっていて迷いやすい崩落箇所もあるので細心の注意を。ふじあざみラインに並行するように通っているのでエスケープはしやすい(★★★★)
御殿場口
(麓〜5合目)
★★
・とにかく富士山スカイラインを登るだけ。
・車に注意。
※難度については距離・標高差・整備状況等から独自に判断しています


■登山時期

富士山の登山シーズンは、山開きの行われる7月1日から8月末ごろまでの2ヶ月間が一般的です。

山小屋などはこのシーズン内ならば大抵はやっているところが多いです。詳しくは各登山道の山小屋ページをご覧になるか、直接山小屋の連絡先に問い合わせてください。山頂の神社や郵便局は7月11日から8月20日までとなっています

お盆前など一番混雑する時期である8月上旬からお盆前までなどで、富士山スカイライン富士スバルラインではマイカー規制が行われます。車で行く方は静岡県および山梨県道路公社のHPをご覧ください。須走口のふじあざみラインでは2〜3日のマイカー規制を試験的に行っています。

登山時期
特徴
〜6月30日
上のほうの山小屋はやってないところが多く、登山道に残雪が残ってることがある。整備もされてないので登山には不向き。
7月1日〜7月中旬
梅雨の時期で晴天に恵まれにくい日が多い。山小屋は予約なしで泊まれるが、やっていない所もあるので開店時期の確認が必要。
7月下旬〜8月中旬
梅雨明けで天候が安定しやすく登山向きだが、非常に混雑しやすく御来光前の山頂付近ではいつも登山渋滞が起きる。山小屋も予約が必要になりトイレにも行列ができやすい。
8月下旬
混雑はしないが、26日過ぎると次々と山小屋が閉店いていくので確認が必要。
9月〜
気温も低くなり天候にも注意が必要。ほとんどの山小屋が閉まっているので、飲料水や携帯トイレを忘れずに。10月を過ぎると初冠雪するので危険が多い。



■登山プラン

◆日帰り

朝早く5合目を出発して、昼に登頂して夕方までに下山するプラン。

※おすすめルート・・・富士宮口・河口湖口



◆夜間日帰り登山

夜8時〜9時ごろから5合目を出発して、徹夜で登って山頂で御来光を迎えて午前中に下山するプラン。山頂付近では渋滞が起こりやすいので注意が必要になります。疲労しやすく、危険度も増すので登山初心者や子供連れは避けたほうがいいと思います。

※おすすめルート・・・富士宮口・河口湖口



◆前夜泊日帰り登山

前日の夕方に5合目か6合目の山小屋に宿泊、もしくはマイカーならば夜に車内泊をして、深夜2〜3時ごろ出発して午前中に登頂して午後に下山するプラン。ピーク時間をずらすことができるのでマイペースで登ることができます。

※おすすめルート・・・富士宮口・河口湖口



◆半泊2日登山

昼ごろ5合目を出発して、夕方に山小屋に宿泊して深夜1時〜2時ごろに再出発。山頂でご来光を迎えて午前中に下山するプラン。多くの人々がこのスケジュールで登るため、非常に混雑しやすいです。旅行会社のツアーはこのプランが多いです。

※おすすめルート・・・富士宮口・河口湖口・須走口



◆1泊2日登山

午前中に5合目を出発して、のんびり登って山小屋に宿泊。御来光にはこだわらずに朝までゆっくりと休んで混雑していない時間に登頂して、午後ぐらいに下山するプラン。疲労がたまりにくく、子供連れには一番いい方法だと思い
ます。

※おすすめルート・・・富士宮口・河口湖口・須走口・御殿場口



◆2泊3日登山

麓からの登山で、1日目に麓をスタートして5〜6合目で宿泊、2日目は山頂もしくは山頂付近で宿泊して、お鉢廻りや夕焼け・御来光を楽しむのんびりプランです。

※おすすめルート・・・表口・村山口・須山口・精進口・吉田口



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