須山口ルート
   ルート解説@ 須山浅間神社〜弁当場

◆南口下宮須山浅間神社(580m)

須山口ルートの起点は、標高580mの所にある南口下宮須山浅間神社です。元々は東口の社でしたが、登山道の増設に伴い南口登山道の富士浅間の下宮として祀られました。人皇十二代景行天皇の御代(110年)日本武尊が東征伐の時、奇瑞により創祀されたと伝えられています。

その後、欽明天皇13年(552年)に蘇我稲目宿禰が再興、天元4年(961年)に平兼盛が社殿を修理され、江戸期になると、富士講の隆盛とともに須山口も登山者でにぎわい、須山浅間神社は夫婦相応の道、安産に御利益があると尊信されました。

武家からもあつく崇敬され、源頼朝は文治2年(1186年)に戦勝祈願したといい、武田信虎は大永3年(1523年)8月17日に願文を寄せ、太刀1口、具足、馬3頭を奉納。武田勝頼や、今川・武田氏に仕えた安西平左衛門らも判物を寄せました。

江戸期は除地3反13歩を有し、小田原城主から毎年奉幣があったといわれています。


南口下宮須山浅間神社(580m)


須山浅間神社・拝殿


登山道案内図



◆南口下宮須山浅間神社(580m)〜忠ちゃん牧場(837m)

本来の登山道は境内の北側から北上して、演習場敷地内を通って御殿場口に向かうものでしたが、現在は廃道になっていますので、平成9年(1997年)6月に開かれた登山歩道のルートで紹介します。

須山浅間神社(580m)の参道を戻り、浅間橋を渡って右折します。石祠(584m・0.23km)のあるはじめの丁字路を左折して、70m先の丁字路を直進します。丁字路の先の左手には小さな地蔵、その少し先の敷地内には石碑らしきものがあります。


浅間橋


石祠の前を左折(584m)


次の丁字路を直進(590m)

右にカーブすると二股の分岐があるので左に進みます。すぐ先の左手に石造物群が並び、その先左手には祖霊社、右手には馬頭観世音があります。ここで国道469号線の十里木道(597m・0.52km)を横断して直進します。

渡った先のY字路を右に進み、150mほど進むと道祖神(611m・0.72km)のあるY字路を左に進みます。


二股を左に曲がる(594m)


国道469号線を横断(597m)


道祖神があるY字路を左へ(611m)

100m進むと常夜燈の基礎部があり、この前を右にカーブしていきます。再び十里木道(615m・0.88km)を横断して、左向かいにある道に入っていきます。

5分ほど進むと須山配水場(637m・1.25km)があり、土の道に入って施設の左側を進みます。


常夜燈の基礎部を右(613m)


再び国道469号線を横断(615m)


浄水施設の左側を進む(637m)

施設の上にあがると草原があり、左手には丸太小屋が一軒建っています。小屋とは反対の右へ進み、道路(647m・1.40km)を横断して林の中に入っていきます。

入って90mほどで二股に分かれているので左に進みます。


草原に建つログハウス


道路を横断(647m)


入ってすぐの二股を左に(653m)

500mほど進むと金網に囲まれた水道施設(712m・1.92km)があり、ここから15分ほど登ると道路(780m・2.59km)に出ます。交通量の多い道路なので注意して横断し、左にある道に入っていきます。

10分ほどで涸れ沢があり、丸太橋(812m・2.87km)で渡ります。


水道施設(712m)


自動車に注意!(780m)


木橋で涸れ沢を渡る(812m)

木橋から4分ほどで二股に分かれているので左に進みます。分岐から3分ほどで斜めに交差してる道があり、その先で県道157号線の未舗装路(830m・3.39km)に出ます。ここを左に曲がり、90m先の分岐を右に曲がって牧場の敷地沿いに進みます。


二股を左へ


斜めに交差してる分岐を直進


突き当たりの県道157号線を左(830m)

190m進むと忠ちゃん牧場(837m・3.67km)の入口に到着し、左に曲がって十里木道に下ります。右の方には川田順歌碑があり、「不二のねの ふもと萱原 はてしなく くわっこう啼くと 耳そばだてつ」と刻まれています。


90m先の分岐を右へ


忠ちゃん牧場(837m)


川田順歌碑



◆忠ちゃん牧場(837m)〜馬返し(1012m)

十里木道に下りたら右に曲がり、右手には道標があります。ここにある周辺の案内板には、十里木道は最古の東海道だったと伝えられています。

すぐに右に曲がって十里木道と分かれ、北西に向かって歩きます。ここからの区間は、2021年に行われた東京オリンピック・男子自転車ロードレースを記念して、勝負どころの富士山に向かう道として、応募作品の中から「富士裾野ビクトリーロード」と名づけられました。


十里木道を右折


道標


すぐの分岐を右へ

900mほど歩くと富士山資料館(890m・4.70km)があります。駐車場の先にはベンチがあり、休憩することができます。

ここから130m進むと舗装路が終わり、分岐(895m・4.83km)があるので左に曲がります。

少し草むらの中を進んでいくと次第に林の中に入っていきます。分岐から600mほどで金網に囲まれた水道施設(928m・5.44km)があります。


富士山資料館(890m)


未舗装路入口の分岐(895m)


水道施設(928m)

120m行った所には、水の湧き出ている場所があります。コップが置いてありましたが、飲めるかどうかは定かではありません。

沢沿いに1.1km歩くと料金所跡(995m・6.66km)のある車道に到着します。料金所跡の先で右に入っていき、沢の右側を歩いていきます。


湧水(932m)


料金所跡(995m)


料金所跡の先の入口

450mほど進み、2つ木橋を渡ると馬返し・弁当場(1012m・7.15km)に到着します。

弁当場とは建久4年(1193年)源頼朝が大規模な巻狩りを催した際、この水源地で炊事を行なったことから呼称されました。いまでも冷たい水が勢い良く湧き出していますが、飲料用ではありません。祠には水神宮の石碑が祀られています。


木橋を2つ渡る


馬返し・弁当場(1012m)


水神宮の石碑


須山口・登山歩道ルート解説A



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